「深い夜(まどみちおさんの詩)」について
まどみちおさんの詩「深い夜」
あばらに手を置けば
深い夜である
生きて
年齢をもち形をもち地さえ流れている自分である
あばらの数は
ひとつひとつ深い夜である
生きて
しみじみと女でない自分である
あばらの中のかそけさは男の
深い夜であるのか
生きて限りなく他の人でない自分である
あまりよく分からない詩です。「あばら」とはもしかして心臓のことを表しているのか?高齢なのか病気なのか心音が弱まり、段々と聞こえなくなるということで「深い夜」と表したのか。
「あばらの数は/ひとつひとつ深い夜である」は心音の数は数限りない生きていることの証ではあるが、少ないため深い夜であるとしている。
「しみじみと女でない自分である」、「あばらの中のかそけさは男の」というのは今でいうLGBTの人たちのことで心は女であるが心音は男のものであるという矛盾したことに驚きを隠せないということなのでしょうか。それを「生きて限りなく他の人でない自分である」と女なのに男であることを他人であるとは言えず自分であると言い切ったところに肝心なところがある、といっても良いものなのかどうか。