「ランタナの籬(かき)(まどみちおさんの詩)」について

まどみちおさんの詩「ランタナの籬(かき)」

ランタナの籬に 沿うてゆけば

ランタナは 目の高さ、

きらきらと 朝露も 目の高さ。

ランタナの中の 庭は静か、

いつも ゆうかり

裏返しの葉 つけて、

やせっぽちで 立っている。

ランタナの籬に 沿うて帰れば

どの葉も どの葉も 西陽(にしび)、

葉の中のすじも 西陽。

籬は学研新漢和大辞典で調べると、「まがき。しばや竹をあんでつくったかきね。いけがき。」とあります。

ランタナクマツヅラ科の落葉小低木とあり、だいたい1~1.5mまで成長するよう。だから、第1連で書いてあるとおり、「目の高さ」に来ることになります。

それに対して「ゆうかり」はおそらく「ユーカリ」のことで常緑高木。コアラの主食とされているもので、葉はいろいろな効用をもたらすようですから、刈り取られて「やせっぽちで/立っている」ことになります。

それがため、ランタナの葉は「西陽」つまり、遅くまで日の目を浴びる存在であることを表している。さらに葉の中のすじまでも。