優越的地位の乱用におけるコンビニ本部と楽天は本当に優越的地位の乱用だけの問題として取り扱って良いのか?

優越的地位の乱用という言葉が頭に浮かびます。楽天の送料無料の問題は優越的地位の乱用ではないかという公正取引委員会の指摘があげられる中、コンビニの本部と加盟店との契約内容の見直しについても優越的地位の乱用の問題が取り上げられています。

 

声をあげられるようになったという時代になったことは歓迎すべきことなのだろうと思います。今までは声をあげられずに泣き寝入りをするしかないということが多かったでしょうから。

 

しかし、ふとこれを単純に楽天側からの、またコンビニ本部側からの優越的地位の乱用だけの問題として捉えて良いのかは疑問です。楽天はアマゾンという巨大企業に屈するしかない今の現状にあえて強気でこの取り扱いを”せざるを得なかった”のだとしたら、中間的立ち位置としては悩みが多いところです。三木谷さんの言い方もそんなように感じてしまったのですが。

 

また、コンビニ本部においては競合他社が単なる他のコンビニ各社に収まらず、スーパー、カフェ、ドラッグストアーなど多種多様になっている中で加盟店の自発性を促すこともほしいことを考えた中、契約は契約と法律を順守した中でこれでは筋が通らないと思ったかもしれません。まあ、それ以上の時代の流れは早いのですけど。

 

つまり、一視点からだけで見るのは良くないということです。