金融仲介業の創設による良い面と悪い面

2020年1月28日付日経新聞に「金融仲介業を創設」と題した記事が出ていました。

スマートフォンなどを通じ、保険や投資信託など複数分野の商品を販売する「金融サービス仲介業」という業種が2021年度にもできる。現在は銀行や保険などを分野別の販売登録が必要だが、政府は規制を緩和し、新興のフィンテック企業などの成長を促す。送金事業でもデジタル化した経済に合った新サービスの普及をめざす。

 それに対するネット記事を見つけました。

toyokeizai.net

金融版「カカクコム」誕生ということで良い点をあげるなら、タテ型であった従来の規制が緩和され、よりヨコ型になったこととフィンテック企業の成長でしょう。

 

タテ型の弊害は上から目線で私たちの目線にたっていないことです。寄り添っていないということは昨今の高齢者に対する騙しのような販売、それはノルマ達成という従業員への圧力というどちらの立場にも立っていないことがあげられます。それがヨコ型になったということは私たちの立場に近くなったということは言えますが、自分で選択しなければならないという責任感は増したでしょう。

 

フィンテック企業の成長については私は既存の銀行、保険、証券の業界の衰退を想像してしまいます。デジタルがネットコンテンツに取り込まれるのと同じようにこれらの業界もそこに行かないと衰退してしまうわけです。いや、そうしないと経済の活性化もおきないというジレンマなのですが。

 

ただ、緩和というのはやはり良い面と悪い面が想起され、岩盤規制の排除が良い面と責任の放棄が悪い面です。そうせざるを得ない面とそうしてほしい面がない交ぜになってしまうので仕方ないですが。