ヤフーが「信用スコア」を始めたそうですが・・・

ヤフーが「信用スコア」を始めたそうです。始めたは良いけど、評判は悪いそうです。ソフトバンク子会社であるヤフーが「信用スコア」を始めたのもやはりソフトバンクが関連しているわけです。

 

この「信用スコア」は中国のアリババ集団の「ゴマ信用」が基になっているわけですが、ソフトバンクグループが出資するアリババから構想を得たというところです。インドのペイティーエムに出資するソフトバンクグループから構想を得た「PayPay(ペイペイ)」の第2弾というような感じでしょうか。

 

この「信用スコア」のことを考えると、私は身分制の破壊が頭に浮かびあがります。身分という特権階級をこの信用というもので評価する。この評価があれば誰であっても上位に立てる。そういう社会こそ平等ということを実現できる。

 

日本の雇用環境も年功序列型賃金や終身雇用というものが崩れてきて評価制度になってきたのもそれと似通ったものを感じます。これは一面良い部分があります。が、無条件に良いとは言えません。

 

何が問題かというと評価至上主義に陥ってしまうからです。評価する側、評価する項目、これらによって度合いが天と地ほどに変わり、そこに”身分によるものでない点で”信用というものに不信感が出てしまいます。

 

人というのはそんな簡単な数値で測れるわけではありません。数値で測れないという点で人というものは構成されているのが面白いし、数値化で抑え込めてしまうとロボットといっしょになります。いわば人のロボット化です。

 

今はAIを使ってロボットの人化を目指しているかと思いますが、それと同時に人のロボット化へと向かう社会に何が残るのでしょうか?私には空恐ろしい。