門井慶喜さんの「屋根をかける人」を読みました。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ、滋賀に住んでいる身としてはヴォーリズ建築や近江兄弟社で有名で近江八幡にも何回か行ったことがありますから有名ではありますが、これを小説にしたものがあったとは驚きでした。
アメリカ人でありながら日本人になった人。いや今でいうそんな簡単なものではなかったはずで日本に恩恵をもたらした人と言い換えましょうか。屋根をかける人というのは日本とアメリカに垣根をなくして家を構築したということなのかもしれませんが、私にはそこに住む人にも考慮したのかもしれないと思いました。
そこに住む人はアメリカ人や日本人に限られない。多様性含めた人が集う場所。それは宗教の問題も同じです。今ではLGBTもそうでしょうか。そこに先陣を切ったのがメレルさんであると問うているのでしょう。
そういう見方をすれば戦争が起りはしましたが全くの批判的な目で見なければならないということではないようにもうつりました。それがあって今の私たちがいるわけですから。