継続雇用制度が65歳から70歳になったら企業はどう選択するのだろうか?

政府は未来投資会議で現行65歳までとなっている継続雇用の義務付けを70歳まで引き上げる方向での検討を始めたそうです。現在が①定年延長、②定年制の廃止、③継続雇用制度の導入のいずれかで、希望する全員を65歳まで雇用するよう企業に義務付けています。

 

この内の③を70歳まで引き上げるとした場合、企業はどの選択をすべきなのでしょうか?現在は①と②をするわけはないので③がほとんどだと思います。しかし、③が70歳まで引き上げられるということは

 

定年を10割だとした場合、継続雇用がだいたい6割から7割ぐらいだと仮定します。定年を65歳まで引き上げたとしたら60歳からの5年間を10割として5×10=50とします。

 

継続雇用を70歳までとして、10年間を仮に6割として10×6=60になります。ということはどちらの方が払う分が少ないかというと65歳までの定年の方に軍配が上がるのではないでしょうか?

 

ということは必然的に今まで③を選択していた企業は②を選択するのでしょうか?社会保険の分と退職金の分もあるので一概には言えませんが、企業は悩みどころですね。