新在留資格「特定技能」により日本のインセンティブは良となるか否となるか。
新在留資格「特定技能」により日本に流入してくる外国人が増える、あるいは増やされる。そこに日本人としては治安の問題や文化の問題に直面するため内心嫌気を感じる向きがあるわけですが、文化の問題については日本にはない文化が取り入れられるのは良い方向として見ることができますが、懸念は劣化した文化でしょう。マナーのない、または低い国の文化が流入した場合に日本が低劣化しないかという危惧が否めません。
治安の問題に関しては犯罪率の上昇が日本にとって害となるのであれば流入させなければ良かったということも考えられます。ただし、一番の問題は人口減にどう対応するか?日本には上から目線で”入れてやる”的な考えが出たらそれは誤った方向でしょう。
労働環境の悪化、賃金の低さ、それらが相まって他の外国の方が良いとするインセンティブはかなり働いているようでそもそも受け入れてやるだなんて思っていたのが別に日本でなくても良いとする考えが横行すればもう集まってこなくなります。
日本が魅力ある国として誇れるような場所として君臨してほしいものです。
錦湖(クムホ)アシアナ航空の売却と錦湖(クムホ)アシアナグループの財閥解体へ
ナッツ姫で問題になった大韓航空が創業家の死亡でさらに追い打ちをかけられています。大韓航空が韓国の航空業界で1位である中、2位のアシアナ航空もアシアナグループから売却することになり錦湖(クムホ)アシアナグループの財閥は事実上解体へと向かう。これを是と見るか否と見るか。
ただ韓国の事情としては財閥に対する不満が高まっていたようでそれに対する改革として文大統領が当選したということがあり、その効用が効いてきた面があるのでしょう。独占する財閥に嫌気がさし、大韓航空ではナッツ姫どころか家族全員あのような傲慢なやからのトップたちにもう不満の固まりは破裂寸前にまでいきついていたでしょう。
そこに変わる転機となったのかもしれません。まるでアラブの春のように民主主義が勝ち取ったような感じで貪る財閥に勝ち取った、ようなニュアンスに見えましたが違いましたか。
ウーバーテクノロジーズ上場による評価減
アメリカのライドシェア大手リフトの上場に続きウーバーテクノロジーズも上場に取り組みますが、リフトの上場による評価が上場後に下がったのと似通いウーバーも同じ局面に向かっています。何がいけないのか?
ウーバーで問題になっているのはウーバーの運転手は従業員か自営業者かという問題です。日本でも雇用か請負かで問題になり実態は雇用なのに労働法制で守る必要がなく、社会保険もいらずの請負ですます会社と同じ問題です。これがネックになっているようです。
そもそもウーバーを筆頭にこういうライドシェアの会社はそれを目論んで事業を立ち上げたのかもしれません。中国のライドシェアのディディチューシン、インドネシアの五ジェック、タイのグラブなどはどのようになっているのでしょうか。
日本では規制が厳しいため参入が本来的な意味での参入はまだですが、この垣根が崩された時にはこの問題が浮上するはずです。その時には日本でも同じような会社が雨後の筍のように出るかもしれません。私にはこの業界がディスラプター(創造的破壊)になるとともに新たな労働者泣かせになってしまうのではないかと危惧します。
スズキの不正検査発覚
スズキの不正検査が発覚し、12日の記者会見で鈴木俊宏社長は「あくまで機能や品質などを確保したうえでのコストダウンと理解されるべきところが、誤った理解に結びついたのではないか」と話したという。よく言うよって声なき声が聞こえてきそうです。
現場は十分に理解していたと思いますよ。その上でそうせざるを得なかった。スズキに限らずに同じ状況に苦しんでいる人はごまんといることでしょう。こういうのを何と言ったら良いのでしょうか。隠された中で嫌なことを強制するという意味でステルスハラスメントとでも言えば良いのでしょうか。
日産自動車不正、スバル不正、スルガ銀行不正、レオパレス不正、大和ハウス不正、数え上げたらきりがありません。不正をあげていなかった企業はどこかとそちらから探した方が良いかもしれません。
ブランドという名の信頼を構築する上でこの不正が積もりにつもってきた状態はまるで押し入れにモノをまるごと突っ込んだ状態で見かけ上よく見えるようにしている状態と同じことかもしれません。
私たちは臭いものに蓋をするのではいけないのだということですね。