依存症と賽の河原の石積み

ギャンブル依存症対策法が、6日に参院本会議で可決、成立しました。この依存症にかかる人が増えるという前提でのこの対策法はカジノを含む統合型リゾート施設整備法の気休めでしかありません。言うなれば、反対する人たちの気を沈めるためにもうけられたものでしょう。

 

究極の対策は依存症の人を増やさないことです。カジノを作らなければ良いのです。観光立国の旗印を掲げていることですし、念頭には一も二もなく経済活性化、景気向上しかありませんのでカジノ法案ありきの考えしか出来ないのでしょう。

 

経済効果がこれで発展したとしてその人らの何割が依存症にかかるでしょうか?その人らが依存症から脱するためにどれぐらいの費用と時間がかかるのでしょうか?賽(さい)の河原の石積みは何度石を積んでも鬼が最後の方で壊すため無限地獄に苦しむようです。そんなことを想像してしまいました。

大人への階段を登れない人たち

何だろう?自殺で労災や過労死などの記事が続々と出てきているのですが、それに加えていじめ自殺も最近よく見かけます。罪の意識のない犯罪者ほどたちの悪いものはありません。

 

大人になったら責任が伴うわけですが、この大人になる=成人になるのがこれからは20歳から18歳に引き下げられます。では会社の上司や経営者にこの責任者になるという線引きはどこにあるのでしょうか?もちろん、その立ち位置が与えられた時に責任が発生することになりますが、誰がその倫理観を教育するというのか。

 

文部科学省のナンバー3の方が自分の息子を東京医科大学に点数加算で合格させたことが発覚し、その見返りに補助金をというニュースが飛び込んできました。倫理の教育をこれから充実させていくと言っていましたが、そんなの無駄でしょう。誰だってわかることをやっているのですから。分かっている上でそれをやらないでおけるか?が肝なのに、頭の賢いこの方にはお頭(つむ)より、精神の向上をどうやってさせるかでしょう。

 

弁護士の方が知人女性に惚れ薬なるものを飲み物に混入させようとして失敗し、懲戒ものとなりましたが、これも同じです。倫理の問題ではありません。精神の向上?いや、こんなの子供の時から一から出直してこいということでしょう。

勝てば官軍のサッカー

勝てば官軍負ければ賊軍。今回のサッカーのワールドカップの日本の戦いを見ていてそう思いました。ポーランドとの闘いで忸怩たる思いをした日本人が多いと思いますが、これを海外メディアが酷評していたとのことです。それはどうなのでしょうか?

 

百歩譲って日本のメディアが日本人の精神にかなわないということで酷評するならまだしも海外は勝てば何でもしてよい、なんて風土が培っている中でその人らがそれを言うのか?ってことです。

 

最後のベルギー戦でははじめに2点を取り、最後は3点取られてまけてしまいましたが、FIFA3位に61位がかなり善戦したと思います。それを抜きにしても、もちろん勝てば良いですが、勝てなかった今回でも、「勝てば官軍」という言葉が浮かびます。ただしその後に続く言葉として負けても悔いはなし。

 

 

天皇陛下のご心労はいかに。

来年の新元号の公表を1ヵ月前の4月にするのかその日の5月にするのかで議論が分かれているようです。そんな中で天皇陛下は脳貧血によるめまいに加え、軽い腹痛の症状が出ているそうです。もし天皇陛下に万が一のことがあればこれらのことが不毛な議論となってしまう。

 

というのは大分前から天皇陛下は引退を望んでおられたのにこういう絶え間のない議論が心労を重くしてはいないかと危惧してしまうからです。こういったことで本末転倒になってしまっては欲しくありませんね。

 

もしかしたら、眞子さまの婚姻のこともうまく進まないのも心労にきたしているのかも。綾子さまのご結婚が整いそうなのはその中でも喜ばしいことだったかもしれませんが。