”英国を除く”欧州からの入国制限をしたアメリカの意図は?

世界保健機関(WHO)は11日にパンデミック(世界的な大流行)と表明し、アメリカは英国を除く欧州に過去14日間滞在した外国人の入国を禁止すると発表しました。それを受けて、欧州連合EU)のミシェル大統領とフォンデアライエン欧州委員長は12日、共同で声明を発表し、「(事前)協議なしに一方的にとられた決定にEUは賛成しない」と米国の対応を批判しました。

 

ここで気になったのはなぜ英国を除いたのか?ということです。調べてみたらイギリスはシェンゲン協定出入国検査(国境検査)なしで国境を越えることを許可する協定)に加盟しておらず、EUには加盟していたけど、今回でEUからも離脱した。私は単純にEUから離脱したからと思っていましたが、そもそもシェンゲン協定にイギリスは加盟していなかったのですね。

 

だから、アメリカはイギリスを除く入国制限をした。さらにイギリスはその後の英米間の自由貿易協定(FTA)のためもあることを念頭においてでしょう。だからこそ、トランプ大統領は5G関連でイギリスがファーウェイを除外しなかったことを激怒したのかな?と思ってしまいましたが。

 

 

新聞を読んでいてもそこらへんは深堀りされないのだなということに少し残念な気がしましたが、このまま歯止めがきかなくなればいずれイギリスも結局除いたとしても同じように入国制限をするのかもしれませんが。