読解力の順位の意味のなさ
日本は読解力の順位が下がったということで毎回のこの手の調査結果から読書が足りないという結論に結び付けたがりますが、いつもちょっと短絡的過ぎないか?と思っています。
では今回の調査で見ると中国がかなり飛躍して1位に浮上しているのですが、よく見てみると北京市、上海市、江蘇省、浙江省の4行政区のみです。どう見てもおかしいでしょう。それなら各国主要都市として調査するべきです。中国に便宜しているとしか見えない構図です。
次に15歳という年齢。この年齢だけを見てなぜか日本人全体が読解力が悪いという短絡的なイメージとなり、だから新聞や本を読むようにしようという商業活動の方にもってこさせようという心理的要素を感じてしまう。
また問題内容です。少なからず読んでいると自負している私でも解けるかどうか分からない問題に読解力の定義が不明です。これは読書をした結果からではなく、そういう問題の解き方を勉強したかどうか?なのではないでしょうか?その15歳で習う問題など私には解けません。
そして、これからの時代は読む時代から打つ時代、触れる時代、音声の時代へと様変わりしてきた中で世界も同じ方向に向かっている中でどれだけこの指標が役に立つのかということが問われるのではないでしょうか?