ゲーム障害とスポーツによる矛盾を正当化した日本

WHO(世界保健機関)が2019年にゲーム障害を精神疾患にしました。そこからゲームというものが疾患に変わるものだという認識が世界でされるようになりましたが、そのゲーム障害に関する初の実態調査を厚生労働省がして発表しました。7%が授業中や仕事中もゲームを続けているとして一部に依存症状がみられたという結果です。

 

ここでとらえないといけないのは、ゲームすることは悪いことではないのになぜ悪く言われるのか?ということでしょう。これだとゲーム自体が悪いという印象に取られてしまう。そうではなくて、ゲームを依存するまでにすることが悪いということに着目すべきです。

 

ある人はゲームだけが人間関係の不信に陥った時のつなぎ止めになるという。このコミュニケーションができない人たちの中で唯一人生を生きるためのつなぎ止めになっているのであれば自殺をとどめる抑止力になっているのかもしれません。しかし、それがために依存症にまでなってしまったのであれば行き過ぎなのですが。

 

しかし、今はゲームによるeスポーツが活気になっています。ゲームがスポーツ化してくる中でゲームをもっとしていこうという動きがあるわけです。この矛盾は一体何なのでしょうか。ギャンブル依存をとめないといけないのにカジノを日本に作るのと同じような気がします。

 

少しうがった目で見てみれば商業者が「正当化」を目論んでやる、または国が「正当化」を目論んでやる経済効果を当てにしている。エコノミックアニマルと揶揄される所以でもあるのかと疑ってしまいそうになります。そういう混雑さが日本なのでしょう。