この「希望」出生率1.8という数値

合計特殊出生率は1.42と前年から0.01ポイント下がり3年連続で低下したそうです。政府は希望出生率1.8の実現を掲げますが、私にはこれがいけないのではないかと思う。希望などと言っていますが、実質この数値ありきで事が動かないといけない必然感を国民に植え付けえている。どう考えても無理なことは無理なのです。

 

会社のパワハラもこういうところから起きる。下に無理難題を押し付け出来ない者には無能だとこけおろす。それを言う中間管理職もさらに上から同じようにこけおろされる。この負の連鎖の頂点がこの無理難題の押し付け目標以外の何物でもないです。

 

2.0%の物価目標も同じです。未だに達成できないのは達成できない数値だからでしょう。一体何年それにとらわれないといけないのですか?延期延期ってオオカミ少年もビックリですよ。

 

現実的な考えをするならば今の現状を把握して現実的な数値を出して望むというのが筋です。無理だと分かっているから、また結婚をするかどうかは個人の自由になってしまうから「希望」だなんて言うのです。だけど、1.8だなんて数値だけはしっかりと押し付けている。1.8にするにはどういう政策が必要か、なんて議論から出てくる。これでは国民が疲弊するだけです。

 

本当に1.8が実現できる数値なのですか?1.6ではないのですか?それとも1.6すらもう実現不可能なのではないですか?こう書くと外国の数値を持ってくるわけですが、各国で事情が異なります。単なる数値ありきだけで測れません。

 

これからのデータ社会にもっと現実的に数値を割り出さないと時代に合っていない気がします。