政府は認知症の数値目標を取りやめましたが・・・

政府は認知症の新しい大綱に盛り込む予定だった「70代で認知症の人の割合を10年間で1割減らす」という数値目標を取りやめたそうです。合計特殊出生率の時とは違いこの認知症に関しては弱気なのですね。まあ批判もあったようですが。

 

認知症を減らすために必要なのは①医療の進歩と②予防の2つでしょう。①に関しては今までアルツハイマー病の原因物質と想定するタンパク質を従来の「アミロイドベータ(Aβ)」から「タウ」に切り替える動きが広がっているようです。昨日の日経新聞に載っていました。

www.nikkei.com

これが今後どこまで進歩してくれるかですが、できたとしても高いのでしょうね?

その上の記事で見れない記事を載せておきます。

国立衛生研究所(NIH)やアルツハイマー病協会などは、00年以降に独バイエルやリリー、メルク、英グラクソ・スミスクラインなど33社が、同病の治療薬の開発に6千億ドル(約65兆円)以上を投じてきたが、そのほとんどが失敗に終わていると報告している。

新薬開発には一般的に1千億円規模の研究開発費と10年以上の時間が必要とされる。有効な化合物が発見されても、新薬になるのは3万分の1程度だ。製薬産業は研究開発効率が低いものの、認知症薬の困難さが飛び抜けている。

 そうなると、②の方が効果的ということになります。数値目標の設定をしないというのは合計特殊出生率と同じで私は良いことだと思いますが、医療費が莫大になっている今日考えないといけないのは確かです。だから、認知症の人を減らすという目標というよりは医療費を減らすという目標の方がしっくりきます。そうしないと皆さんの負担が苦しいですよということです。

 

運動や禁煙を推奨するということですが、私は本当にそれだけなのか疑問です。私が一番の効果をあげられると思うのはストレスをいかに減らせるか?ではないかと思います。

 

まず運動自体は良いと思いますし、趣味でジムに通うだとかも良いと思います。しかし、それ以前にこの贅沢な時代にどれだけ運動という項目をせずに動くか、が重要です。わざわざ筋トレをする、ジムに行く、というよりも少しでも外に出る、散歩する、どこかに行く、それだけでも良い気がします。それを生活圏が狭いこの世の中に何でも家で完結するというのがダメなのでしょう。

 

食事にしても適度な食事にとどめて暴飲暴食をしない。その食生活自体がダイエットという本来の言葉に由来すると思います。

 

禁煙については法律で喫煙が法律で認められているのですから矛盾するといえばします。これも喫煙するのを禁じるというよりも喫煙するのがお金がかかる(タバコの値段があがり、たばこ税もあがっている)ので本数を減らして健康な飲食物に向けてはどうですか?ということに方向をずらしたらどうでしょうか?

 

それからストレスですが、現代人はストレスが一番の健康問題です。これで鬱、統合失調症、引きこもり、そこからの自殺、最近では刺殺事件もありましたが、大問題です。ここをどれだけ解消できるかで医療費は大分変る気がします。