外国人技能実習生の失踪者に対する言い換え

また言い換えですか。法務省は外国人技能実習生の失踪した人の理由として当初約87%が「より高い賃金を求めて」失踪したとしていたのが実際は67%が「低賃金」で失踪したを理由にしていたそうです。FTAをTAG(物品貿易協定)と言い換えたり(アメリカは認めていないのに)、もう一つ何かあったと思いましたが忘れました、と国民を愚弄する感が強いです。

 

「より高い賃金を求めて」と「低賃金」では全く異なります。前者は自分の能力がその会社の賃金に見合っていないため自分の能力に合った賃金を払ってもえらる会社を探すという意味合いになりますが、後者の方はいろいろな意味を含んでいます。低賃金でこれでは生活できなかったためですが、その低賃金も月10万円以下が多い中、サービス残業、過重労働、長時間労働パワハラなどがわんさかある中での失踪です。

 

さらに言えば、なぜ「より高い賃金を求めて」失踪しなければならないのか?いやそれどころか私は知らなかったのですが、実習生には転職の自由がなく、より良い労働条件を求めて離脱すれば摘発対象となるそうです。それを踏まえての言い換えは法務省に対する信頼失墜が激しくなりますよ。