人生100年時代の構築と生涯現役社会の腑に落ちない現状。

安倍首相は生涯現役社会の構築を目指しているというが、どうも腑に落ちない。高齢者が目指す社会とはそれで良いのだろうか?定年を延長する、雇用を延長する、年金支給を延長する。人生100年時代とはそのようなものを想定しているのだろうか?

 

私は高齢者には今まで培ってきた経験や知識をいかんなく発揮する年であってほしいと思っています。いわば自由への開放、創造への開放、人生の集約です。この3点がとても重要です。

 

定年を延長するということは拘束時間や期間が延びることを意味し、上に書いた3点からは遠のきます。ましてや再雇用などしようものなら給料も下がります。これは高齢者を落としてめていくだけでしょう。

 

よく会社終わればただの人なんてことが言われますけど、そんなのには私はなりたくないですよ。幻想です。会社だけに縛られてきた期間が長すぎて洗脳されているといっても良いです。

 

会社に心血を注ぐのは良いとしてもそれだけにのめり込みすぎて家庭もかえりみず、自分のこともかえりみず、最後に定年という言葉で捨てられるなんてひどすぎます。今の若い人の嫌なら辞めてすぐに転職してしまえば良いという考えは私には軽率に思えますが、会社におもねらず自分を構築し、必要あらば人生の集約に向けて変える必要があるというのであればそれも必要という感じがします。

 

今までは定年から寿命までが短くそれができなかった時代は仕方ないですが、これからはそれができる社会になるということなんだと私は思っています。それに向けて皆が向かうべきなのかなと。