世界の警察と多国間主義と保護主義と

京都新聞社説の「アナン氏死去 国連改革受け継ぎたい」に以下のことが書かれていました。

「世界の警察」たる米国の単独主義から、多国間による意思決定枠組みへと潮流を変えたいという思いに突き動かされていた。

 

アメリカはオバマさんの時代に「世界の警察」から離脱しました。その任務から逃れたと言っても良いのでしょうけど、それは元国連事務総長のアナン氏が望む方に進んだ結果ということだったのでしょうか?

 

思いだけではどうにもなりませんが、結果的に外れてくれた。それとも何か行動を起こしていたのか。私には単なる世界情勢にアメリカがついていけなくなったからその役務から逃げたのだと思っていましたが。

 

そして、社説はこうも書かれてあります。

アナン氏が事務総長を務めたころから10年余りが過ぎた。いま米国が再び単独行動主義に突き進み、多国間主義が揺らいでいる。

 

オバマさんで「世界の警察」から離脱→トランプさんで単独行動保護主義に移行。

であるけど、この中ではこの間に「世界の警察」離脱→多国間主義→単独行動主義という流れがあったように見受けられます。むしろ、トランプさんの影響で保護主義が影響し、それを抑制するためにそれ以外の多国間が行動を共にしてアメリカに当たるという図式の方がすんなりします。

 

EUからはイギリスが離脱し、北大西洋条約機構加盟のトルコとアメリカの問題も解消ならずであれば多国間という関係は少しずつすり減っているのかもしれませんが。