上手く想像できない描写

小説にはいろいろな表現や描写があるなと思いながら読んでいるのですが、村上春樹さんの小説「騎士団長殺し」第2部に書かれてあったこの描写はちょっと想像しにくいなと思いました。

 

私がブリの粕漬けを食べ、味噌汁を飲み、米飯を食べるのを、秋川まりえはテーブルに肘をついて、珍しいものでも見るように見ていた。まるでジャングルを散歩している途中、巨大ニシキヘビが穴熊の子供を呑み込む現場に出くわして、近くの石の上に腰を下ろしてそれを見物しているみたいに。

 

ジャングルでそういうことがあるのかがまず想像できなかったのですが、ジャングルだからまあそういうことがあるとして、それを人間が出くわして見ているという描写。珍しいものでも見るようにと書かれていますが、そんな状態って驚愕の出来事なのではないか?と。

 

それを遠い異国のテレビで見ているのならいざ知らずですが。それから秋川まりえという少女がどんな表情をしているのか今一つ想像できないですね~。