高齢者の足と健康に白タク規制の緩和は必要だとは思いますが。

今日(2019年11月29日付)の日経新聞の社説「高齢者の「足」には多様な選択肢が必要だ」に書いてあったことに少し驚きを覚えました。書いてあった内容は簡単に言えば、高齢者が事故を減らすために免許の自主返納の増加が増えているが、高齢者の足がなくなる。これは健康への懸念が増える。それを解消するために白タク規制をやめるべきではないか?という主張です。ここに踏み込んで主張してきたかと。

 

一理ある。時代の流れ、世界の流れを読み解けば、この岩盤規制はタクシー業界を守るだけの規制でしかなく、タクシーが業界が生き残らなければならないのか、高齢者がひいては私たち人々が生き残らなければならないのかという問いに本末転倒の疑問を投げかけてしまうわけです。

 

ではタクシーは誰の何のために存続しているのか?という存在理由を考えなければならなくなります。ただし、読んでいて高齢者の健康と足という問題に少し飛躍を覚えたのも確かです。乗り物に乗ることがそれを解消することなのか?と。それなら自分で動くということの方がより健康でより足にも良いのではないか?それは論理のすり替えではないかと。

 

この世の中は時代の流れが早いため、この時代の流れについていかないといけないような感覚に陥ってしまいますが、便利ということがどれだけ私たちの行動に歯止めをかけているかをふと立ち止まって考えないといけないのではないでしょうか。アナログも必要だと思いますよ。