違法でなければ便利というものに歯止めなどかけることなどできません

粘る消費 勢いは欠く 心理悪化、貯蓄を優先(令和元年5月30日付日経新聞

個人消費は前回増税時の14年4~6月期は291兆円(年率換算)で足元は300兆円を超える。この間の雇用者報酬は252兆円から272兆円になった。

だが、所得の伸びの多くは貯蓄に回り、消費に勢いはない。家計が自由に使える可処分所得のうち、どれだけ消費に回しているかを示す平均消費性向は18年度に69.2%にとどまった。直近のピークはアベノミクスが本格稼働した13年度の75.5%で、その後は景気回復局面が続いているにもかかわらず下落が続く。

 仮にさらに賃金がもっと上がり自由に使えるお金が増えたとして消費意欲があがるのでしょうか?私はそれはないと思う。もうこれだけ物が溢れる時代になり、情報が溢れる時代になり、贅沢を贅沢とも思わない環境に慣れ親しんだ私たちに何を消費させることがあるのだろうか。

 

それよりも年金の破滅に近い体たらくさ、様々な社会保険の高騰、さらに賃金の低下と私たちはもう将来の資金繰りにしか頭がいかないのが知能の劣化というか衰退でしょう。先々のことを考えて、というより老化といった方が早いかもしれません。

 

便利とはこういうことを招くという想定はわかっていたとしても押しとどめることはできません。違法でなければ便利というものに歯止めなどかけることなどできませんよ。メタボを止めることができないように。