キャッシュレス化と共に現金需要が高い理由に納得

日経新聞の記事に「現金需要なお強く(令和元年5月27日付)」の記事が書かれていました。

日米欧の先進国で現金流通高が急増している。クレジットカードなどを使うキャッシュレス決済比率の高い国も含む各国・地域で5年間に2~4割増えた。預金金利の低さといった金融環境が原因で現金を手元に置く傾向が強まっている。預金に比べて当局が補足しにくいため、脱税などの不正に使われている恐れがある。

預金金利の低さが原因と書かれていますが、貯蓄から投資へという考えの前に貯蓄志向自体に疑問視がつきそうです。銀行に預金しないのであれば家にタンス預金するしかない。家に置いておくだけであれば利息などつかないわけですから何も意味がありません。

 

意味がないとはただ店晒し(たなざらし)になっているだけで何も動いていない。動いていないとは経済にも全く寄与していないし、自分のお金も何も動いていない。動いていない間がデフレの日本で良かったかというところですか。

 

1000万円までしか保証されないペイオフが平成17年から開始されて以降、銀行に預けるのも意味がない。ということは富裕層がセキュリティーをかけて金庫に預けているということになるのでしょうか。

 

記事にはキャッシュレス化と並行して現金需要が「世界で」拡大していると。日本だけではなく「世界で」。これにはマネーロンダリング資金洗浄)に使われることが多いからではないかと書かれています。

 

それは大いにうなずけます。脱税や犯罪組織による犯罪には多く使われる。だからこそキャッシュレス化を押しとどめようという動きがあったのだと思います。その点を踏まえて日本が新紙幣を2024年に発行するというのであれば納得がいきます。さらなる偽造防止の技術を駆使するようですから、腑に落ちる気がしました。