地方創生と掲げるその裏に

地方創生が叫ばれてからかなりの年月が経ちます。その地方創生の一つであるふるさと納税は他の住民税を取り合う仕組みであることに気づいたか気づいていないかは知りませんが、結果的にそうなっていることに唖然とします。いや言わないだけなのでしょうか。

 

言わないとはふるさと納税を利用している人たちに、です。それとも利用している人たちは知っているが、そんなことは自分にとっては知ったことではないというものなのでしょうか。そうであれば利用者に地方創生の観点は全くありません。

 

囚人のジレンマと同じでこの探り合いはふるさと納税にも似通ったものを感じます。自分たちだけが勝ち抜き、他の地方のことは知らない。それは住民に限ったことではなく地方自治体のこの乱立した利用を繰り返すさまを見ても思います。

 

だから、国が規制をかけ6月から新しい制度をしくことになりました。それにしてもこの他人を思いやることなど知ったことかという、またはそんなことまでするつもり、考えるつもりはないというのは今の現代を象徴しているかのようです。

 

内はうちよそはよそと教えられてはきましたが、地域社会で守り合いができていた昔とは違い他人との関係は本当にフラットで他人という構図。それが今抱える孤独へと導く。私たちはいつからそうなったのでしょうか。