承認欲求の呪縛、太田肇さんの書籍

 

「承認欲求」の呪縛 (新潮新書)

「承認欲求」の呪縛 (新潮新書)

 

 承認欲求はマズローの欲求5段階説の内の一つですが、最近はこの承認欲求が欲しい人がかなり増え、他人に迷惑をかけるまでに至っています。人はそんなに褒めてもらいたかったのか。

 

昔の人は褒めるなんてことはしないし、私も褒めてもらったことなどほとんどありません。褒めてなんてもらえないという頭でいるからか他人に褒めてもらうというよりも自分で自分を褒められる時があったら褒めるという感じでしょうか。

 

SNSのいいねはその最たるものです。それが欲しさに他人の注意を引くことを動画でとって繰り返す。バイトテロも同じです。営業妨害や店舗閉鎖にまでいきつくとそれは自己満足だけで終わりません。

 

しかし、仕事でも叱ることから褒めることに移行してきました。褒めることで能力を発揮するわけです。が、本書では褒めるということは良いとしつつも注意をうながします。褒めることでプレッシャーがかかってしまうため結果本人がだめになってしまう。最悪、自殺にまで至る。

 

私が思うには私たちは叱るにしても褒めるにしても行き過ぎる。どちらも私は必要だと思いますが、行き過ぎるため問題になってしまう。どうして極端な方向に行ってしまうのか。そういうことを考えるべきなのでしょう。