みずほフィナンシャルグループの減損処理は一つの象徴ではないか?

みずほフィナンシャルグループは2019年3月期の連結決算に店舗や次期勘定系システムの減損処理などで約6800憶円の損失を計上すると発表しました。みずほフィナンシャルグループが富士銀行、第一勧業銀行、日本興業銀行という三行合併によりシステム統合に苦難が募る中でさらに今の金融業界の苦境が表れているのがこの減損処理の表明でしょう。

 

銀行が合併してシステムを統合するためにどこか一つにしぼってシステムを移行するのがやりやすいやり方であるところみずほの場合、3行が同列に考えられたため一つに絞れなかった経緯があるようです。そこで新システム移行に際しては複雑な処理の解消のために減損処理(今後の投資部分の失敗も含めての処理)でこれだけの莫大な処理をしました。

 

時代の波は景気の悪化から金利で融資もまかなえず日銀にマイナス金利でとられていく始末。ATMや店舗でコストもかかることから金融環境の変化も余儀なくされる始末。銀行の在り方も変えていかなければならないところに人件費も削減とやらないことがたくさんあり過ぎる始末。

 

みずほの減損処理はそれらを象徴しているような気がします。他も追随するのでしょうか