企業主導型保育の問題は「質」の問題がなおざりであったから。

企業主導型保育所の設置要件が緩いため厳しくする方向に動くそうですが、そもそもなぜ参入要件が低かったのでしょうか?サービスの質が悪く、悪質事業者が存在し、自治体との連携が甘いとの指摘があるようですが、認可外であるにもかかわらず認可保育所並みの補助が受けられるという恩恵もあります。言ってしまえばざる状態です。

 

考えられるのは一つに待機児童の問題を解消したかったためになりふり構わずに企業を利用した。しかし、ふたを開けてしまえばほころびが出てしまい、人が集まらずにすぐに閉めるところも続出してしまった。

 

箱ものは大事ですが、保育士の質と量の両面の問題にも向き合わずただいたずらに進めてしまったしっぺ返しということかもしれません。人口減が今後さらに続く社会ではとくに「質」の問題に関しては求められると思いますが、そこに意識がいっていないのは

「量」だけに向き合ってしまったわけです。

 

企業の人手不足もそうです。今まで「量」だけに向き合ってきたため「質」の問題には向き合わずふるいにかけてきた。そのしっぺ返しが売り手市場による就職者へのよいしょ活動かもしれません。