便利依存症に陥る陥穽(かんせい)

個人しばる無料のワナ 逃れられない「監視」(平成31年2月13日付日経新聞

プライバシー保護の規制にあまり縛られず個人情報を集められる中国。その姿は少数のIT(情報技術)巨人にデータが集約される「ニューモノポリー」のひとつの未来像でもある。「グーグルは各国の情報機関が舌なめずりする究極の個人情報を握っている」。

ベルギー在住で個人情報に詳しいトーマス・ビンジェ弁護士は昨年、ドイツ政府幹部の言葉に驚いた。もはや国家がIT大手にかなわない。ウェブの閲覧履歴やスマホの位置情報、趣味など「秒単位で、部屋のどの椅子に座っているかまでわかる」という。

 この記事のこの文章にはゆゆしき問題が潜んでいます。第四の権力としてマスコミがあげられ、第五の権力としてネットやSNSがあげられました。その第五の権力を利用するIT大手に国家は太刀打ちできない。しかも、中国はそのIT大手と国がひも解いている。こんなんで私たちは自己管理をしっかりとできるのでしょうか?

 

便利だけを追求する。これをむしばむものは一体何なのだろうか?と疑問に思っていたところここに帰結するのでだろうと思います。便利の裏に私たちの個人情報は全て奪いつくされ徹底管理される。そんなのは私は嫌ですが、どう対抗すれば良いのか。

 

対抗するすべとすればあまり使わない。便利に依存しないということか。そんなことができるだろうか?これが便利依存症に陥る陥穽(かんせい)なのかもしれません。