知的好奇心の衰退と便利好奇心の台頭

今年も芥川賞直木賞の受賞(1回目)が決まりました。いつも思うのはなぜ芥川賞の方が取り上げ方が大きいのでしょうか?芥川賞の方が読まないと思いますのに。「読まない」というのは「読むに値しない」ということではなく「読むのが難しい」。

 

大衆化された直木賞はあまり取り上げられないけれどこちらの方がよく読まれる。そう思うと権威主義というのは日本に根強く残っているのだなと思います。しかし、経済効果を思うと直木賞の方が大きいでしょう。

 

いやそもそも直木賞すら読まないでしょう?話題に上るのを読むという手法は一体今の世の中でどれだけ効果が上がるのだろうか。本を読まない人がたいてい(私の実感ではまわりに皆無なので皆無と書きたいところですが)の時に本で経済効果を生み出すことはもはや無理なのかもしれません。

 

知的好奇心というのは便利好奇心に置き換わってしまいました。便利をどれだけ求めるか。うすうす感じているとは思いますけど。