中国のアリババ集団が描く未来社会

中国のアリババ集団が描く社会は未来の不穏な状況を醸し出しています。日経新聞(平成31年1月13日付)では「スマホ決済を軸に、通販や生鮮スーパー、金融、医療など、生活すべてをカバーするサービスを提供する。利便性の代償は個人情報だ。」と書きました。薄々は気づいていましたが、これは深刻な問題です。

 

便利の代償が個人情報となると私たちは身を切り売りして生活をしなければならなくなります。そこまで「便利」が膨張したのかと驚くばかりです。便利を追い求めるがゆえに私たちは本当にそこまで便利を欲しがっているのでしょうか。

 

アマゾンによる未来はまだ良い意味での驚きを隠せませんでしたが、今、米大手IT企業は個人情報の危機にさらされています。アマゾンエフェクトよりも問題なのがアリババエフェクトですが、なぜ問題なのかはアリババが中国とかなり直結しているからです。

 

国ぐるみで個人情報取得に目指し、監視社会が完成すれば中国政府の思うままであるのに国民はそこに気づかずに便利に酔うという図式は常軌を逸しています。遅かれ少なかれ日本もそこに向かうことを考えると、今からよくよく考えていくべきなのではないでしょうか。