「美徳」と「排除」

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 心理学者の藤井靖氏は、ブラック企業に逆らえない理由を「不安・恐怖などをさらに感じたくないので、とにかく相手や状況に合わせてしまう」としており、長期間そういった環境に身を置くと「思考停止状態となり、物事の判断ができなくなる。その状況に自分では気づけない」という。また、こうした思考は日本人独特だといい、「日本人には周りと合わせることを美徳とする心理的特徴がある」こと、さらに「不安遺伝子を日本人の約98%が持っている(欧米人は6割程度、アフリカ系は3割程度)」ことなどが要因だとした。

「美徳」という点に引っ掛かりましたが、 それはこの場合に使う言葉ではないでしょう。周りと合わせないと「排除」される、これにつきます。村八分がここまで現代にまではびこっていることに日本の囚われた限界がありますが、今、本屋さんで「孤独」に向かう本が多く出回っているのはこのためではないでしょうか?

 

閉鎖された日本のしかもその地域のみで生きていた昔であれば情報が入ってこずそれも仕方なかったかもしれませんが、世界にまですぐに情報が回り込んでくる現在において、また価値観も入り混じってくる現在においてことさらこれに縛られていては人生を見誤ります。

 

この転換を必要とするなら必要とするべきでしょう。