成果主義と悪弊の日本の雇用環境

定年を機に再任用された場合の給料が6~7割に減るのは成果主義とは程遠い悪弊が残っているからでしょう。とはいっても企業にしてみたら、年功賃金で成果とは関係なく今まで給料を上げてきたのだから定年を機にそれを解消するのは当然と見る。それはそうだろうと思います。

 

だから、同じ仕事だから同じ給料にしろという同一労働同一賃金はこの部分には当てはまらない話になります。恩恵を受けた上での流れを無視して裁判にまで起こすのは恩を仇で返すようなものです。

 

同一労働同一賃金はむしろ非正規と正規の問題に集約されます。が、非正規の方が決まりきった時間だけで成果を上げる意欲の方が一体どれだけいるのか?上に行けるものなら上に行こうという意欲のある方が一体どれだけいるのか?ミスをした場合にこれは私が責任をもって対処したいと思う人が一体どれだけいるのか?残業が必要となった場合に自分の責任でこれだけはやるという人が一体どれだけいるのか?時間が来たから帰りますという人が大半ではないのか?

 

書き出すと疑問が山のように出てきますが、「同一」賃金には無理だとしてもこの差を埋めていったとしてそういう考えは一切考えずに給料面だけでの話しで終わるのでしょうか。切られるのも早いし、切るのも早い。雇用の流動性があるといえば良いように聞こえますが、それを利用して逃げ得という考えもちらつきます。そういうのはどうなのでしょうか?