世界保健機関のゲーム障害という認定は日本に何をもたらすのか?

今回、世界保健機関(WHO)はオンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活を送れない状態を「ゲーム障害」という名称で新たな室病に認定し、国際室病類の最新版に加えると発表しました。私にはこの流れはこのゲームに限らず、その中に起因する「依存症」が黒やみを覆うかのような潜在性を感じます。

 

この依存という事象は人の心の、精神の弱さをとことんまで表面化してくるものです。私は誰であろうとものめり込んでしまった人はそこから抜け出すことはできないと思っています。これは害があろうがなかろうが、です。なぜなら、人は好きなことを見つけたときには趣味であれ、仕事であれ、何であれ、誰にとめられることなくやり続けるものだからです。これが問題となるのは害があるからです。

 

日本でこれから問題となるのはカジノによる依存です。政府は強硬路線で進めていますが、間違いなく依存する人は出てくるでしょう。しかし、経済発展のため観光立国を築くことが規定路線になっていますのでそれをしないわけにはいかないというスタンスを崩せません。その波にこの世界のゲーム障害ならぬゲーム依存は日本にも押し寄せてくることでしょう。

 

依存という言葉から連想してしまったのは一度マスターベーションを覚えてしまったサルが延々と繰り替えした実験を思い出します。そんなさもしい想像はしたくなかったですけど。