後手後手にまわる危うさ

空き家問題が浮き彫りになった感じがあります。愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した受刑者の平尾容疑者が空き家を利用していたようです。対策を後回しにすると積もりに積もっていたことが浮上する。よくあることですね。

 

事後対策が後手後手にまわることこそ上手く回らないのは仕方ないことでしょうか。日銀の黒田総裁は物価2%の目標を達成するための金融緩和が6年も続けながら効を奏しなかったため、その目標を削除したそうですが、まさにこのことではないですか。

 

空き家の問題は所有者不明の問題を棚上げにしていたからですが、それは多くは相続する時に不動産登記をしないからで、なぜしないかといえば煩雑なのとお金がかかるのと権利の登記は申請義務になっていないからです。

 

ではその対策として、それじゃあ、申請義務にしようではないかという方向に至っているようです。これもこの後手後手感に対策というように見えます。申請義務にして登記するようには私は思えません。

 

なぜなら、申請義務である表示に関する登記が全くの有名無実かしているからです。徴収機関もあってないようなものですから。