統合失調症の犯罪に向き合うには

大阪府門真市で2016年に一家殺傷があった事件は大阪地裁判決で無職小林裕真被告を懲役30年を言い渡しました。この事件は被告が犯行時に心神耗弱状態にあったということで責任能力の有無が問われ、死刑が回避されるかどうかが論点になっていたようです。まだ地裁なので今後どうなるかは分かりませんが。

 

たまたもなのですが、薬丸岳さんの小説「虚夢」を図書館で目についたので借りて(内容など見ずに)読みました。その内容が一般の人何人かを刃物で刺し殺す事件があり、その犯人が同じく心神耗弱の状態にあるということでストーリーが始まるというものでした。

 

この門真でも被告は妄想型統合失調症の影響を認定していますが、小説でも犯人は統合失調症という内容でした。精神疾患をおっていて幻想を見てしまう。それが罪に問えないということで遺族の苦しい戦いが繰り広げられる。結果、その遺族が出した答えは?

 

犯罪被害者は一体その後をどうやって生きたら良いのか?この問題に向き合うきっかけとなる小説あるいはこの門真の事件判決なのだろうと思いました。