「普通の国」のように振る舞う国、人。

産経新聞産経抄(平成30年4月2日付)にこんなことが書かれていました。

 

ロンドンの名門劇場「ナショナル・シアター」で上映中の演劇「ザ・グレート・ウェーブ」が、評判を呼んでいる。嵐の夜に北朝鮮工作員によって拉致される、17歳のハナコが主人公である。日本人を母親に持つ英国人脚本家が、拉致問題を「大波」ととらえ、被害者と家族の悲劇を伝えようとしている。

 

拉致問題については、日本政府の情報発信の強化が課題となってきた。昨年9月、トランプ大頭領が、国連演説で拉致被害者横田めぐみさんに言及し、国内で大きな話題となった。とはいえ、国際社会での認知はまだ十分ではない。この作品によって、一人でも多くの英国民が北朝鮮の国家犯罪について知るようになればいい。ただフィクションには、やはり限界もある。

 

最近、外交活躍に力を入れる北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長が、東京五輪への参加を表明した。あたかも「普通の国」のように振る舞い始めた。もっとも独裁政権の下で、今もすさまじい人権弾圧的が続いているはずだ。

 

 

ちょっと引用が長くなりましたが、この「普通の国」のように振る舞うというのに目が止まりました。まるで、犯罪を犯した有名人が何事もなく振る舞い芸能界復帰を果たすのと似ている気もします。

 

世界情勢で言えば、ロシアがきな臭いです。アメリカ大統領選でのスパイ活動に続き、イギリスでのロシアの元スパイの殺人容疑に加え、ドーピング問題。それでも「普通の国」のように振る舞い、被害者ぶる。狸さんも驚くことしきりです。

 

誰が信じられるのでしょうか?フェイクニュースポストトゥルース。普通のように、振る舞う・・・何だか安部さんの顔を思い浮かべてしまいました。