世の中はNIMBY(ニンビー)だらけである。

日経新聞のコラム春秋にニンビーのことが書かれていました。

 

春秋)(平成30年3月19日付)

世の中はNIMBY(ニンビー)だらけである。Not In My Back Yard――必要性はわかるが、うちの近所には来ないで。そんな矛盾した住民心理をあらわす言葉だ。ごみ処理場や火葬場、福祉施設から原発、基地まで、NIMBYの対象は幅広い。

 

何となくわかる気がします。垣根を崩して壁をなくすというのは必要ではあっても踏み越えてほしくない土俵というのは誰にもあります。それをいとも簡単に崩していったのがネットという空間です。

 

「世界でつながりを」とうたえば良い響きに聞こえますが、土足で知らぬ間に踏み込まれては安住の地は中々作れません。ある種、外国の家が土足で出入りできるのをスタンダードとするのと比較して、日本は玄関があり、土間があり、上がり框があり、そこに靴を脱いで出入りするという慣習があります。これを崩すことはなかなかできません。

 

世界に寛容を取り入れるのか、それとも伝統や慣習を守るのかという話しにつながりますが、永遠の微調整を考えてはしまいますね。