所有者不明土地にマイナンバー管理は・・・

政府は所有者不明土地に歯止めをかけるため、登記簿や戸籍などの関連データをマイナンバーで一括管理することを検討しているようです。この問題は所有者不明土地が九州と同じぐらいの規模にまで発展し、後に北海道の大きさにまで及ぶと言われてますから、対策が緊急性を要していますが、果たしてこの解決方で是正されるのでしょうか?

 

マイナンバーとは個人情報と言い換えても良いぐらい様々な個人の情報が詰め込まれています。これに登記簿や戸籍などにまで幅を広げることにプライバシーの流出が起きないかという問題がまず上げられます。流出してしまいました、すいません、なんてことで済む問題ではありません。

 

次に戸籍は違いますけど、登記簿は誰でも取得できるものです。それをマイナンバーの情報を付与して誰もが取れる状態にしても良いものなのでしょうか。それともマイナンバーを付与するから誰もが取得出来ない状況になれば不動産取引が停滞し、取引の安全と円滑は保たれなくなります。

 

そして、現に不明土地に誰のマイナンバーを付与するのか。不明でない土地に付与するだけなら根本解決ではないような気がします。そう考えると申請義務にした方が良いようにも思えますが、それはそれで権利に関する登記の意義が底抜けになるかもしれません。