滋賀県は平均寿命と健康寿命を混同している。

京都新聞の社説(平成30年2月13日付)に以下のことが書かれていました。

一般会計は5369億円で、前年度当初比0.5%増とほぼ同規模になった。「健康」は、昨年、県の平均寿命が全国で男性1位、女性4位となったことを受け、滋賀の強みとして打ち出した。

 

県は、背景に喫煙率の低さ、ボランティア行動者率やスポーツ行動者率の高さがあるとみる。今後そうした要素の相関関係や、社会的要因、環境などがどう影響しているかを調査し、健康寿命の秘密を解き明かすという。企業やNPO、大学、地域団体、自治体などが連携する官民会議を新設し、県内外へ発信する狙いだ。

 平均寿命が全国で男性1位、女性4位となったことを受けて、健康寿命の秘密を解き明かすというのは意味がちぐはぐになっているというか混同というか勘違いというかごまかしです。滋賀県健康寿命は高くありません。むしろ下の方です。

 

それを言うなら、平均寿命の秘密となるでしょうけど、平均寿命の秘密などは医療の発達でしかないでしょう。逆に言ったら滋賀県は医療が発達している県とでもなるのでしょうか。健康でない体で長く生きながらえている県というのが実態です。調べるのであれば健康寿命がどうやったら平均寿命に近づくか、です。

 

平均寿命をあげることは悪いことではないので、平均寿命をあげることを全国でレベルアップをはかるかたわら、どうやったら健康寿命を平均寿命に近づけることができるか?できたらイコールにできるか?そこの研究に余念を欠かさないというところでしょうか。